ちょっとサイエンス
骨折しやすい家族
牧 智子
pp.506
発行日 1993年6月25日
Published Date 1993/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900823
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◎平成3年国民栄養調査から
毎年11月,厚生省は「国民栄養調査」を実施していますが,この3月30日,平成3年分の調査結果が発表されました。この調査は国民の健康状態や栄養摂取量の実態を明らかにする目的で行なわれているもので,毎年,塩分の摂取量が多すぎる,カルシウムは不足ぎみだという結果が指摘されるのもほとんど恒例のことになっています。
今年もその傾向は変わりありません。厚生省が1日10g以下を目標にしている塩分摂取量は,今回12.9gとなり,前年より0.4g増加しています。昭和50年ごろから減塩運動が活発化し,昭和62年には11.7gまで低下したものの再び増加に転じています。増加の原因になっているのは,錬り物や惣菜など「その他の食品」での摂取が増えているため。外食や加工食品の利用で気づかぬうちに塩分を摂取しているものとみられています。
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