私の分娩体験記
不妊治療と出産・子育て体験記
泉田 みな子
1
1緑が丘高等学校衛生看護科
pp.65-70
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900493
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遅い子育てのまっ最中
私は現在,福島市の高校の衛生看護科で教職に就いている,不惑を過ぎた助産婦である。
しかし,第1子の長女5歳,第2子の長男2歳と,いたずら盛りの子どもを抱え毎日,正に髪ふり乱して,子育て真っ最中にいる。年齢のわりに子どもが小さいのは,24歳で結婚したものの,10年以上妊娠せずに結婚後13年目の36歳にして第1子,16年目の39歳で第2子と,ようやく子どもに恵まれたためである。人よりは,遥かに遅れて子育てを体験している最中なのである。この2人の子どもは,実は長い長い不妊治療の末に生まれた子であり,この5年間は,わが家(現在は主人,主人の母,子ども2人)が一大変化を遂げた時期だった。
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