ちょっとサイエンス
細胞のサイズ
牧 智子
pp.85
発行日 1992年1月25日
Published Date 1992/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900496
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ゾウもネズミも細胞のサイズはほぼ同じ
ヒトの新生児は約3兆個の細胞からなるそうです。成人には約60兆個の細胞がありますから,ヒトの成人は新生児の約20倍の細胞があるわけです。両者の体重の差もおおよそその程度ですから,体重と細胞の数はほぼ比例しているといえそうです。つまり,新生児と大人では,身体を構成している細胞の大きさは同じで,その個数が大きく異なるということです。
ところで,地球上にはゾウやクジラのような巨大な生物もいれば,ネズミのような小型の生物もいます。そうした大型の生物と小型生物を比較してみた場合も,細胞自身のサイズはそれほど違わないのに,細胞の数だけが違っているといえるのでしょうか。
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