講座ICU・11
患者監視装置 その2
中林 孔三
1
,
順天堂大学医学部付属順天堂医院看護課
1順天堂大学付属医院麻酔科
pp.60-63
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661915919
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看護婦が使いこなせるモニター
順天堂大学付属医院のICU(重点病棟)は開設から昭和44年夏頃まで,現在あるような集中患者監視装置(patient monitoring system)と称するような立派なものはなく,しかも,ICUのベッド数は13床(+5床)で常に満床に近かった。
しかし,それまでは移動式のcardioscope 3台を備えて,連続的に心電図を監視する必要のある患者に選択的に装着していた。急変とともにICUへ入室してくる患者や,ICUで急変があったとき,ただちに,このcardioscopeをその患者に装着しなければならないことも多く,初期の頃には10分以上経過してもブラウン管に心電図が写しだされず,医師が救急蘇生や処置をしながら細々と指示したり,電極や端子を装着することまで手伝わなければならなかった。
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