研究・調査・報告
改めてお産の看護を考える
清水 嘉子
1
1前:聖母女子短期大学専攻科
pp.240-244
発行日 1991年3月25日
Published Date 1991/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900283
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「いいお産」について考えること
最近,「いいお産」について,お産を体験した母親や,お産をひかえた妊婦,実際にお産にかかわる助産婦の間で,話題にとりあげられるようになった。
施設でお産を体験した母親が自分の「お産」について「これでいいのか」という疑問を持ち,もっと自分を大切にしてくれるお産を求めるようになり,自分が望むお産ができる場所をさがし始めている。一方助産婦は,医学管理のもと施設でお産が取り扱われるようになってから,産科医の指示によって行動し,ひたすら母児の安全をめざしたお産にかかわってきた。しかし,安全なお産だけが助産婦としてめざすべきものなのか,さらに大切にしていかなければならないことはないのかと,「お産における助産婦としての主体的活動とは」についてふり返りの気持ちが強くなってきている。
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