連載 新生児学基礎講座[臨床編]・19
新生児低カルシウム血症と未熟児クル病
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学・母子総合医療センター新生児部門
pp.964-969
発行日 1990年11月25日
Published Date 1990/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900209
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1.はじめに
新生児期のカルシウム(Ca),リン(P),ビタミンDの作用は骨を中心とした発育,および出生時の適応において極めて重要であり,栄養障害としての未熟児クル病および適応不全症候群としての低カルシウム血症は,新生児において稀ならず遭遇する問題である。本稿ではまず,カルシウムおよびリンの代謝系の基礎的な知識を復習し,次に低カルシウム血症および未熟児クル病の病態とその対応について述べる。
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