特集 救急搬送とケア
分娩異常の減少とアクティブ・バースとの関係
鈴木 美哉子
1
1マルオト助産院
pp.138-142
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901191
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はじめに
開業助産婦は,リスクの低い妊産婦のケアを行なっており,ほとんどの産婦が分娩を無事に終了し,産褥期も問題なくベビーを抱いて退院している。しかし,分娩異常は絶対にゼロになることはないわけだから,異常の早期発見とそれに対する迅速な対応が不可欠である。幸いにも当マルオト助産院は,常に暖かくバックアップしてくださる近隣の医師をはじめ医療関係者の方々に恵まれ,いつも感謝しながら助産婦の仕事をさせていただいている。
当助産院では,産婦の主体性を重んじたアクティブバースを中心に助産を行なっているが,最近5年間の分娩データの分析を試みたので,報告する。アクティブバース以外の出産でも,なるべく産婦主体の出産を心がけていることは言うまでもない。参考にしていただければ幸いである。単純な感想ではあるが,以前のおまかせ出産の時代より,分娩異常が減少したという手ごたえを持っている。
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