私と読書
元気が湧く,実践者の語る看護論—「助産婦としての看護論」を読んで
高橋 みや子
1
1千葉大学看護学部
pp.1036-1037
発行日 1989年12月25日
Published Date 1989/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207748
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看護を語りあった友人からの贈り物
若い頃,夢中になって看護を論じ合った友人がある日,『助産婦としての看護論』を送ってきてくれました。
本書は「助産婦雑誌」に"助産婦が好きだから"というタイトルで連載したものに,数篇を書き下ろして単行本にしたものですので,読者の方々にはなじみ深いかもしれません。著者の岡部氏は,はしがきで,"実践してきた者が書いた看護論があってもいいのではないか。いつか,実践してきた者だから書ける,あるいは実践してきた者にしか書けない,そんな看護論を書いてみたいものだ。(中略)日々の看護をそれに照らし合わせて自ら評価していかれるような看護を実践する人に直接役立てていける看護論が書きたかったのです"と,熱っぽく実践者が看護論を書く必要性を強調しています。
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