特集 生命倫理と看護
生命倫理;助産婦としての私の悩み
吉田 谷弘
1
1埼玉県立衛生短期大学助産学専攻
pp.32-35
発行日 1989年1月25日
Published Date 1989/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207541
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
私が,助産婦として臨床と助産婦学生の教育にたずさわってから30年の月日がたった。
この間の産科領域における医学の進歩には,目をみはるものがある。そして多くの母子が恩恵にあずかってきた。しかし,最近になって医療の進歩というよりは,技術の進歩と呼ぶべき性質のものが多くなってきたと感ずるのである。たとえば胎児診断技術,さらに,体外受精技術の進歩,極小未熟児の延命介護などにおいてである。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.