インターホン
私は田舎の助産婦さん
永田 美智子
1
1国立浜田病院
pp.59-61
発行日 1972年5月1日
Published Date 1972/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204372
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「どうして産婆さんなんかになったの! そんな仕事をしてると売れ口が無くなるんじゃない?」「ヘェー産婦人科に勤務ですか……。」--助産婦をしていると話すとほとんどの人がこう言う。その助産婦となり,都会に出ようか田舎に帰ろうかと迷ったあげく,郷里に近い病院に勤めて早や1年半が過ぎた。
当病院は島根県の西方に位置する,市内唯一の総合病院で,全ベッド数は300床余り。私の勤務する病棟は43床であるが,産科単独ではなく半分が産婦人科,残りは他科の混合で,分娩数は月約40例,多い時で50例。スタッフは婦長を含めて13名でほとんどが助産婦の資格を持っており,恵まれていると思われる。
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