特集 母親学級--共に響きあうクラスづくり
円卓を囲んだいきいきクラス—北大病院における母親学級
宮村 素子
1
1北海道大学医学部附属病院産科
pp.964-970
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207520
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はじめに
昭和28年から始まった北大病院(以下当院)の母親学級は,母児の健康を願いながら助産婦・医師の手で続けられてきている。母児の健康は,今も昔も変わらず母親学級受講者(以下受講者)と担当者の共通の目標である。いかに現代の若者の生き方・価値観が多様化しようとも,母となる喜びには変わりがないのではないかと思う。外来での定期健診時,「赤ちゃん順調ね」と声をかけると顔一面に喜びを表わす。この方たちが母となり,すばらしい親子関係の確立がなされるよう援助するのが助産婦の役割であり,母親学級はその役割を果たすための一方法である。また,助産婦側にとっては,受講者との相互のふれ合いをもてるような学級運営ができた時,助産婦自身が人としてより成長する場ともなり得る。
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