特集 産婦のパニックをいかに受けとめるか
産婦がパニックにならないために—ケースのふり返りから看護援助を考える
宗形 初枝
1
,
佐藤 節子
1
1太田綜合病院産婦人科病棟
pp.884-888
発行日 1988年11月25日
Published Date 1988/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207501
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はじめに
少産時代が到来し,女性の意識が高まるとともに数少ない妊娠や出産の体験を有意義なものにしたいと考える妊産婦が多くなってきている。そして,このようなニーズに応えるために,看護者からもさまざまな考え方や方法が述べられるようになってきた。このような中,現場で働く私たち助産婦の果たす役割は,ますます大きなものとなってきており,少しでもそうした期待に応えられるような努力が,私たちには改めて求められていると考える。
当病院においても,母親教室における指導をとおして,あるいは個人指導の徹底など,産婦が少しでも不安なく分娩に臨めるよう働きかけを行なっている。そして,日進月歩進歩する医学の知識技術の習得はもちろんのこと,若い助産婦が多くなってきている今日,妊産婦のニーズにすみやかに対応できるような助産婦一人ひとりの自己啓発をめざして,助産婦学習会なども行なっている。
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