Japanese
English
グラフ
男性半陰陽
Male hermaphroditism
野末 源一
1
,
糸数 健
1
1日赤中央病院産婦人科
pp.99-100
発行日 1963年2月10日
Published Date 1963/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202744
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- Abstract 文献概要
患児は4才,出生時より現在まで女児として生活。最近家人がPhallusの異常大に気づき,当科を来訪。外性器所見(第1図) Phallusの長さは平時2.5cm×1cm×1cm,時に4cm。下方は粘膜で被われ前庭様,尿道が開口。大陰唇は年令の割によく発達,腟は存在しない(第2図)。その他異常なし。
諸検査成績 (1)性染色質Sex chromatin:Buccal smearにより,男性型と判明(第5図)。 (2)レントゲン検査:ⅰ)尿道外口へ挿入したネラトンカテーテル2号を通じ造影剤を注人,前後と側面を撮影。腟存在,換言すれば先天性副腎過形成adrenal hyperplasia等にあるUrogenital Sinusの存在は証明されなかつた。 ⅱ)静脈性腎盂撮影でも特変なし。 (3)尿中17K-Sの1日排泄量は1.82mgで,特に増加なし。 (4)診査開腹術:腹腔内に子宮,卵管等欠如。痕跡的な精管が認められた(第6図)。 (5)性腺の生検:両側鼠径管の部分に,灰白色,母指頭の隆起を認め(第7図),組織所見上(第8図a,b)ほぼ年令に一致した睾丸と確かめ得た。
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