特集 婦人科手術患者へのアプローチ
退院指導の実際
久保田 君枝
1
,
田中 佳余
1
,
川嶋 君代
1
1県西部浜松医療センター産婦人科病棟
pp.749-756
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207214
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はじめに
婦人科の手術は,子宮や卵巣を切除する場合が多く,手術後,患者さんにはさまざまな愁訴や悩みがみられる。その悩みに答えられるように,私たちは退院指導パンフレット(右図,以後パンフレットとする)を作成し,当初は簡単なものだったが,昭和52年から使用して指導を行なってきた。
その間,患者さんから「手術で子宮や卵巣をとってしまうと,女性でなくなってしまうのではないか」「性生活に支障はないか」「子宮・卵巣切除部分が空洞になっていないか」といった多くの細かな質問や疑問が出てきた。
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