連載 医療ソーシャルワーカーの相談窓口から
10代の妊娠と中絶
田戸 静
1
1葛飾赤十字産院医療社会事業部
pp.1003
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206769
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10代の妊娠と中絶がここ数年来,急激に増えていると言われる。ソーシャルワーカーの相談窓口からみても,確かにその傾向がうかがえる。周産期医療に参加するワーカーは,しばしば未婚・未成年の妊産婦(患者)に対して心理社会面の援助を行なうが,そのうちの5人に2人は10代であると言えるからだ。
しかし,ひと口に10代と言っても,いわゆる思春期とよばれる"性の目覚め"の時期にある18歳未満と,大人としての自意識が高まってくる18歳以上では,妊娠や中絶に対する考え方,対処能力に大きな差がみられる。ここで18歳未満と18歳以上の彼女らの特徴的な一面を考えてみよう。
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