連載 先輩に学ぶ・3
「受くるよりも与うるは福也」佐伯の学校の教えをもとに助産婦の道50年—大津市の槙田一枝さん
白井 やよい
1
1滋賀県立総合保健専門学校
pp.628-633
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206688
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大津の助産婦一家
滋賀県は日本最大の琵琶湖が面積の6分の1を占め,県民と琵琶湖の関係は深い。古代から,文化・経済は琵琶湖を往来して周辺地域や北陸にも運ばれたため,近江の国は港を中心として栄えてきた.大津市も浜大津を中心に発展してきた,県下第一の都市である。
今回,私がご紹介する槇田一枝さんは大津市の中心から少し入ったあかね町で助産院を開いていられる。大津はまた歴史の町でもある。愼田助産院のすぐ近くにも,天智天皇を祀る近江神宮が比叡山の麓にある。大津は天智天皇が鄙を置いたこともある,旧いまちなのである。
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