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切り抜き帖
中嶋 真澄
pp.566-567
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206678
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12週の胎児が中絶される模様を超音波診断法で撮影した世界初の記録「サイレント・スクリーム(沈黙の叫び)」というフイルムが米国の3大ネットワークなどで放映され反響を呼んでいる.これば中絶に反対するニューヨークの産婦人科医B・ネイサンソン博士らが中心になって製作したもの.同博士は吸引法で中絶されるときの胎児が激しく動く様子を,胎児は痛みを感じていると説明.胎児の日が大きく開いたところで「これは死に直面した子どもの沈黙の叫びだ」とナレーションをかぶせている.しかし,専門家の多くは博上のナレーションに対して批判的.痛みを感じるほど脳が発達するのは21週を過ぎてからだという.
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