モニターレポート
大津市の公衆衛生活動
M・K
pp.139
発行日 1968年3月15日
Published Date 1968/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203633
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大津市は市医師会と提携して公衆衛生活動に積極的にとりくんでいる全国でも数少ないところである。人口12万の大津市と会員135名からなる市医師会との協力態勢は,西田現市長の就任(39年9月)を契機として急速に進展した。市長は就任第1声で,「健康都市建設」を市政の第1スローガンとしてかかげた。年間数回に及ぶ恒例的な市首脳部と医師会役員との公式懇談会,および随時回多く行なう非公式な話し合いの場において,医療,衛生諸問題について率直かつ具体的な協議検討を行ない,その結果はつぎつぎと実際の市の行政に生かされてきている。
①地域の健康を守る懇談会は昭和41年1月に発足,参加メンバーは市長および関係部課長,保健所長,医師会長および診療所代表,各病院代表者で随時開催した。この会の主目的は,大津市全般の医療,衛生諸問題を「地域医療圏」の発展という高い次元で眺めた立場から検討することである。この会にとりあげられた最近の重要事項は市内公的病院の増床・増設問題である。
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