連載 産科臨床検査の実際・4
感染症の検査法(1)
石井 明治
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科
pp.277-280
発行日 1985年4月25日
Published Date 1985/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206618
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妊婦にはカンジダ腟炎が多い
妊娠中は,非妊婦と異なったホルモン環境にあること,免疫能が低下していることなどの理由で,妊婦は感染しやすい状況にある.妊婦のカンジタ腔炎,トリコモナス腟炎は,外来でよく見受けられる.また妊娠中は,尿路系が妊娠子宮に圧迫されて腎盂・尿管の拡張がおこり,尿路系粘膜の充血・浮腫がみられ尿路感染症も発生しやすい.ここでは腟炎,尿路感染症について,その検査法を述べる.
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