研究・調査・報告
胎児発育診断法としての子宮底長測定に関する—考察
福山 久美子
1
1社会福祉法人宇治病院
pp.1036-1039
発行日 1984年12月25日
Published Date 1984/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206563
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はじめに
妊婦管理には,健康診査と保健指導のもとに行なわれるという,他科にない特色がある。つまり,妊娠週数に応じた問診・診察・検査および計測により,妊娠経過,合併症および偶発症の有無を観察することができ,それに基づいて妊婦の管理が行なわれるわけである。
当院では助産婦が妊婦計測を行なっており,より早く異常経過を予知しなければならない立場にある。そこで,本研究では,超音波診断法その他のME機器の発達に伴い過小評価されているきらいのある子宮底長測定が,果たして胎児発育の診断の目安となりうるかどうかを統計学的に考察した。また,子宮底長測定により早期にIUGRを予知した2症例について,その経過を報告する。
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