特集 妊娠と糖尿病
糖尿病妊産褥婦のアセスメントと看護計画
小笠原 加代子
1
,
白石 洋子
1
1都立築地産院
pp.857-863
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206532
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はじめに
食事や生活様式の欧米化に伴い,糖尿病患者の数は年々増加の傾向にあり,それにしたがって,こんご糖尿病合併妊娠や妊娠を契機として発症する妊娠糖尿病も増加するのではないかといわれている4)。妊娠によって糖尿病が誘発されたり,すでにある糖尿病が悪化したり,巨大児や奇形児出生の原因になるなど,母体や胎児に重大な影響を与えるため,妊娠に合併する糖尿病にはきめ細かな管理が必要である。
糖尿病合併妊婦の看護の目標は,妊娠・分娩・産褥の各期を通じて,母体および胎児・新生児への影響を最小限にとどめ,母子ともに可能なかぎり正常な経過をたどらせることである。
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