特集 母乳育児を援助する
母乳栄養確立をめざした継続ケアの実際
小田 静子
1
,
伊藤 忍
1
1函館五稜郭病院産婦人科病棟
pp.560-566
発行日 1984年7月25日
Published Date 1984/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206479
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なぜ母乳栄養を志向したか
昭和52年に当院の小児科医が外来診療において,母乳栄養児と人工栄養児を比較したところ,人工栄養児に消化不良やアレルギー疾患の罹患率が高いことを表明し,そして今後新生児はなるべく母乳で育てたいという希望が述べられた。
病棟スタッフも,代謝生理の上からも母乳が理想的であること,さらに「母と子のきずなを強める効果」が母乳育児でたかめられることを以前から考えていたので,小児科医と私たちスタッフの2つの思いが一致して,母乳栄養確立に向けてケアを開始した。
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