研究・調査・報告
子宮摘出に伴う看護の課題—女性喪失感,性生活,欠落症状に関するアンケート調査から
片山 清美
1
,
溝道 エミ子
1
,
山本 ふみ子
1
1日赤長崎原爆病院産婦人科
pp.309-315
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206431
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はじめに
近年,子宮摘出術は婦人科領域において比較的多く行なわれている。当院においても,年間約80件の子宮摘出術が行なわれている。
ところで,子宮摘出患者は,子宮をどのように受けとめ,子宮を失うことをどのように感じているのだろうか。時に,手術や術後の欠落症状に対する不安などが聞かれるが,手術の必要性を納得して入院してくる彼女らから,子宮をとることについての心情を聞くことは少ない。また,医療の場でも,子宮摘出婦人の心理や性に関する問題はあまり論じられていない。
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