研究・調査・報告
経皮的ビリルビン測定器の信頼性と今後の活用方法
有道 順子
1
,
田中 紀子
1
,
柴田 律子
1
,
出井 倶子
1
,
神原 貴美恵
1
,
松重 泰代
1
,
内藤 恵
1
,
久世 富野
1
,
国本 恵子
1
,
石井 京子
1
1国立岡山病院産科病棟
pp.316-321
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206432
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
当院においては新生児は,小児科医の管理のもとに助産婦・看護婦が看護している。正常新生児とはいえ,時間の経過とともに異常に移行する場合も少なくない。そんな中で,黄疸はほとんどの児に出現し,その程度もさまざまであるが,異常をどの時点で発見できるかということは,その後の児に大きく影響する。したがって,いつも児に接している私たちが早期に異常を発見することが大切である。しかし,肉眼的な観察だけでは自信が持てず,報告が遅れたり,また結果的に無意味な採血をしたりすることがあった。
今回,小児科医より経皮的ビリルビン測定器(ミノルタ黄疸計)を紹介され,実際に使用してみた。そして,どの程度信頼がもてるのか,また,どのように活用すればよいか等を私たちなりに検討したので報告する。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.