特集 効果的な退院指導
地域との継続看護の重要性—マタニティカードによる退院指導
佐藤 栄子
1
1公立岩瀬病院産婦人科
pp.116-123
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206396
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はじめに
総合看護が叫ばれて久しい。私たちは,総合看護の理念を実践に移すため,福島県岩瀬地方で母子継続看護にとり組んできた。その活動については,本誌(30巻9号,1976年9月)で看護記録を中心に紹介させていただいたが,今回は,退院指導に焦点を当てて,その後の活動の一端を述べることにしたい。
岩瀬地方は福島県の南部に位置し,郡山市に隣接する(図1)。1市2町2か村から成り,人口は約9万,須賀川保健所の管内に属する。西に東北縦断道路が走り,東には福島空港の建設が予定されている。
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