特集 効果的な退院指導
産後母児学級の必要性とその実際
保高 幸枝
1
,
上野 ゆう子
1
,
佐藤 厚子
1
,
根津 八絋
1
1諏訪マタニティークリニック
pp.110-115
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206395
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はじめに
分娩から産後1か月という時期は,母親にとっては身体的回復期,児にとっては環境適応期として重要な時期であることは今更いうまでもないことである。また,更に,母乳哺育を通じ母親の育児する姿勢の基礎も,この時期につくられるわけである。このような大切な時期にもかかわらず,実際のところ,妊娠,分娩の管理・指導体制に比べ,産褥期のそれは決して十分とはいいにくい。むしろ,退院後は行政と分娩した施設との管轄のはざまにあって,逆に管理・指導体制の空白期間となっているといっても過言ではないであろう。
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