グラフ
体内探検の旅は人体科学博物館で
八木 保
,
本誌
pp.973-976
発行日 1983年12月25日
Published Date 1983/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206349
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現代ほど,ひとがヒトのからだについて関心をもつようになった時代はかつてなかった.加速度的に進歩する科学は,ヒトのからだのメカニズムをほぼ解明し,一般の人々にも知識を提供してきた.しかし,その進歩ほどには一般人の理解は深まっていないようだ.ただ,人々の健康に対する関心の高まりだけは顕著であり,健康産業は花ざかり,ブーム現象を巻きおこしている.
人々が自分のからだの構造と機能を知ろうとするとき,情報があるわりには,イヤありすぎてというべきだろうか,意外と基本的知識に欠けがちである.しかし,その欠落部分を補い,レベルアップのために理解を助けてくれる博物館がある,静岡県清水市三保の松原近くにある東海大学人体科学博物館がそれである.名前はいかめしいが,楽しみながら正しい知識が吸収できる不思議なところである.今回は皆様を,生殖コーナーを中心に,まだ見ぬ体内探検の旅にお連れしようという企画を試みた.
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