特集 栄養指導と看護のかかわり
栄養士による栄養指導の実際
土門 恭仁子
1
1北海道大学医学部附属病院
pp.987-995
発行日 1982年12月25日
Published Date 1982/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206133
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はじめに
妊産婦・授乳婦に対する適正栄養の摂取は母児の健康上また優生学上極めて重要な課題である。母体の栄養状態の適否が,母体の妊娠,分娩,産褥の経過に,ひいては胎児の成育の良否に直接,間接に何らかの影響を及ぼすといわれている。
昭和54年8月に55年から60年で使用される日本人の栄養所要量が厚生省から公表され,妊娠前期,後期,授乳期の所要量と付加量が示されたが,妊産婦の栄養指導を目的としてこの基準を利用して画一的な指導を行なうことは適切でないことは周知のところである。
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