インターホン
ラマーズ法に魅せられて
前田 たまゑ
1
1前田助産院
pp.956-958
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206127
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■出産状況の変化
私がラマーズ法に取り組むようになったきっかけは,昭和50年頃より年々お産が減ってきたことにあります。私の住んでいるところは古い家ばかりが,ぎっしりつまっている街で,新婚のカップルは当市でも北の住宅地の武庫の荘とか,塚口,園田方面かまた,それより北の伊丹,池田,宝塚,西宮方面へ居を構えられて,これからお産をされるような方はもうほとんどいなくなっていました。そしてアパート等に住んでいられる方々も,お産といえばすぐに大病院とか,私立の診療所などへ行って出産を終えるというようになっていました。そして後の沐浴ぐらいを私どもに頼みにみえるのですが,私としては,行くのは行きましても気持はよくありませんでした。訪問先では医療機関での話を聞かされますが,麻酔による無痛分娩をしてもらったとか,たくさん切られたとか,あるいは帝切分娩で出産したという話をたくさん聞くようになりました。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.