分娩体験記
カリフォルニア州オークランドでの分娩体験
梁 裕子
pp.954-955
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206126
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霧で有名なサンフランシスコと湾をはさんで向かいあうオークランドに住んで1年余。青い空がくっきり広がり,すごしやすい気候である。家事,妊娠,分娩,育児とはじめてづくしが重なって毎日の過ぎるのが本当に早く,中国系アメリカ人の夫との間に生まれた児もつかまり立ちができるようになり,分娩の思い出も遠のきつつある。
私が当地で体験した分娩は,今の日本の施設分娩とあまりかわらないと思う。違うのは夫=父親を全面的に受けいれる態勢が整っているということくらいだろうか。病院は内科・外科・産科だけの,家から車で10分ほどのV記念病院。外来部門をもたないオープンシステムをとっている。分娩件数は月200例。
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