研究・調査・報告
最近5年間の前置胎盤入院患者に関する報告
三谷 恵子
1
1大阪医科大学付属病院産科病棟
pp.490-494
発行日 1982年6月25日
Published Date 1982/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206037
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はじめに
妊娠後期における異常出血の重大な一因として,前置胎盤の占める位置は今日も依然として大きく,妊娠・分娩時の異常出血は母体の生命,胎児および新生児期にも大きな影響を及ぼす可能性がある。特に,前置胎盤は遭遇率の高いこと,大出血の突発することなどから,数多くの産科救急疾患の中でも重要視されている。今回,本院における5年間の前置胎盤入院患者を対象に,頻度,分類別数と帝王切開および経腟分娩数,前置胎盤数と生死産数などについてまとめてみたので報告する。
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