研究・調査・報告
分娩経過観察表の試み—産婦のよりよいケアをめざして
加藤 百合子
1
,
野中 玲子
2
,
関 もと江
3
,
宮里 和子
4
,
藤田 八千代
5
1秋田県立衛生看護学院
2佐賀県立衛生専門学院
3静岡県立厚生保育専門学校
4国立公衆衛生院
5神奈川県立衛生短期大学
pp.391-404
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206021
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はじめに
分娩は産婦にとって不安と苦痛の大きいものであるが,分娩を充実した体験として受けとめることができれば,その後の母子関係の確立のためによい影響を及ぼすであろう。分娩を充実した体験とするためには,助産婦は産婦を身体的,心理的,社会的な全体的存在として理解し,適切な援助を行なうことが必要である。
1960年頃より,分娩管理の円滑化と異常の早期発見のために,分娩の連続的な進行過程を図式化したパルトグラムが考案されるようになった。
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