特別寄稿 父親学級定着化の動向
私的病院における父親学級の試み
古賀 詔子
1
,
佐々木 美代
1
,
佐藤 洋子
1
,
三浦 ふさ子
2
1向仁会永井病院
2向仁会永井病院産科
pp.310-315
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206002
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はじめに
近年,周産期管理が精密さを加え高度化するにしたがって,妊産婦指導も多様化の傾向を示している。加えてわが国における核家族世帯増加の傾向は,妊婦の相談相手として夫の役割がより重要となってきていることを示しているといえよう。すなわち父親となる夫に対するアプローチを,周産期管理プログラムの中に位置づける必要に迫られている。
当院では10年来,母親学級1)と1か月検診2)を集団指導の形式で実施し,効果をあげているが,昭和55年11月より父親学級も試行している。われわれが行なった父親学級を通しての経験と129例のアンケート調査の結果より,妊婦およびその夫の持つ妊娠・分娩に対する意識,それにより発生するであろう周産期管理上の問題点について検討した。
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