特集 障害をもつ妊産褥婦への援助
障害をもつ女性の結婚・妊娠・分娩・育児
曽根 トシ
1
1主婦会館クリニック保健相談室
pp.890-897
発行日 1981年12月25日
Published Date 1981/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205935
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1.はじめに
身心障害者は先天性,後天性の障害を問わず,多くのハンディキャップを背負っている。日ごろ不自由,不便を感じながら生活しているとしても,結婚適齢期を迎えたときにはいっそう大きな壁に突きあたっているといえよう。
その壁となるものは何であろうか。まず身体に障害があるので,健常者と同様の労働ができない。そのため経済的にも恵まれないのが通例である。その上にさらに結婚を希望しても結婚成立までのむずかしさがある。いかにして相互理解できる異性にめぐりあうかも,そのチャンスが限られている障害者にとっては深刻な問題である。
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