特集 障害をもつ妊産褥婦への援助
重度身障者の分娩の適応
大塚 晴久
1
1東京都立府中病院産婦人科
pp.898-902
発行日 1981年12月25日
Published Date 1981/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205936
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1.はじめに
身体障害者の定義は身体障害者福祉法上,視覚障害,聴覚,平衡機能,音声機能または言語機能障害,肢体不自由,内部障害(心臓,腎臓,呼吸機能障害)を有する者となる。いずれの場合でも,これらの人々が妊娠した場合,妊娠維持,分娩,育児には大きな問題を含んでいる。
しかし,内部障害(心臓,腎臓,呼吸機能障害)を有する人の妊娠,分娩をめぐる問題は,本稿での身体障害者の妊娠,分娩とは概念を全く異にし,これらはハイリスク妊娠の典型的合併疾患としてすでに詳述されており,本稿では触れないこととする。
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