特集 妊産婦と食生活
食生活指導への足がかり—自治体における母子保健のとりくみ
菊地 頌子
1
1江東区城東保健所
pp.227-232
発行日 1980年4月25日
Published Date 1980/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205691
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I.地域母子保健に助産婦の参加を
最近,大人の生活リズムの乱れや食生活の片寄りは,慢性疲労の人間や半健康人を増大させています。また,大人の生活に影響を受けている子供達の心と体の発達のゆがみも大きな問題としてとりあげられていますが,これと同じように,妊婦の生活も大幅に改善しなければならない問題が出てきています。
例えば,母親学級に訪れた妊娠6か月のAさんの1日の食事をみてみますと,朝(牛乳,パン,ピーナツバター),昼(ハンバーガー,コカコーラ,焼いも),夕(天ぷらうどん,焼魚,ひじき),生活は朝9時に起床,夜はテレビを観て遅くなるので12時に就寝といった具合です。
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