特別企画 未熟児医療と看護
グラフ
小さな赤ちゃんにも大きな光が—やさしい心で包まれた聖隷浜松病院未熟児センターを訪ねて
八木 保
pp.797-804
発行日 1979年12月25日
Published Date 1979/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205637
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極小低出生体重児あるいは重篤な疾患をもつ新生児に対して ここ聖隷浜松病院未熟児センター〔NICU:Neonatal Intensive Care Unit〕では 高度の医療を施し めざましい成果をあげている.昭和52年4月に創設されてから 延べ1,008名がその恩恵に浴しているが(昭和54年10月8日現在)未熟児・新生児医学の大きな進歩を 小川次郎所長以下医師13名看護職33名(助産婦は0)ME技師1名 事務職2名のスタッフが24時間体制で取り組んでいるわけだ.この他にも 臨床検査技師2名 診療放射線技師1名が当直しつねに検査が可能である.
未熟児医療の大きな問題点である地域化についてもここでは斬新的な方法で解決していることも 大きな特色といえよう.動くNICUと呼ばれる専用救急車を備え 極小未熟児・重症児の搬送がいつでも可能であるように 運転手・運転助手も24時間体制で待機しており 更に地域医師会との連携も密にしている(表).
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