特別企画 未熟児医療と看護
インタビュー
新生児医療の限界に挑戦する—北海道立小児総合保健センター・本谷 尚先生に聞く
高林 多嘉子
1
1国立療養所札幌南病院附属看護学校
pp.806-817
発行日 1979年12月25日
Published Date 1979/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205639
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
北海道に小児の保健センターができるまで
高林 この北海道小児総合保健センターは昭和52年6月の開院ですが,小児の総合的な保健センターをつくることになった,いきさつなどから,お話しいただければと思います。
本谷 このセンターを開設しますときに,まず名前を何とするか,それで,大分考えました。総合保健センターという名称は英語に直すと,北海道チルドレンズ・ホスピタル・アンド・メディカル・センターということにしてますから,総合保健センターという日本語にしますとどうもおかしいんですよね。皆さんから一体何をやるのだと聞かれるんですけれども,これはいまから10年ぐらい前に,北海道児童福祉審議会というところが検討を始めまして,小児に対する総合医療チームをつくりなさいということを私たちがいわれたわけです。診療部門とそれから,機能訓練部門──指導訓練部門というべきでしょうか。たとえば遺伝相談,栄養相談,それから弱視のための視能訓練,難聴の子供だとか言語障害児のための,訓練部門のことですね。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.