研究・調査・報告
内診模型製作の試み—分娩の生理を学習するにあたって
石塚 和子
1
,
大阪赤十字助産婦学校22回生一同
1大阪赤十字助産婦学校
pp.767-771
発行日 1979年11月25日
Published Date 1979/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205630
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1.はじめに
近年,医学教育模型の改善,発達はめざましいものがあり,種々考案されてきている。しかし助産論の演習に必要な教材は少ない。分娩進行度の観察と判断には,内診所見の十分な把握が必要である。児頭の回旋,先進部の位置,頸管の成熟度等は,個々に理解し得ても相互に関連づけて学習しなければ,実際の場での応用はしにくい。
一方,分娩件数も次第に減少していく中で,おのずと学生が経験する件数にも制約があるため,演習の段階で具体的な知識の理解がせまられる。以上,助産技術の基礎学習の効果的な方法について考えていくうちに,紙粘土による人形づくりからヒントを得て,今回,ゴムボールと紙粘土による内診模型を製作してみた。
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