Medical Scope
胎盤生検(その1)—Placental Biopsy
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.425
発行日 1979年6月25日
Published Date 1979/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205567
- 有料閲覧
- 文献概要
今年も毎年のように,4月9日から5日間にわたり,胎児心電図や胎児心拍数モニタリングで有名なHon博士(Edward H. Hon, M. D.),肺サーファクタントの研究で知られるGluck博士(Louis Gluck, M. D.)胎児のPO2電極を開発したKubli博士(Fred Kubli, M. D.)の3人のプログラム製作による周産期医学国際シンポジウムの第4回目が,アメリカ・ネバタ州,ラス・ベガス市で開催されました。日本からは東北大学の鈴木雅洲先生,琉球大学の竹中静広先生たちと私を含めて5名の参加者があり,大いに勉強し,また,最近の周産期医学の急速な発展ぶりに目をみはりました。今月からは,そのハイライトのいくつかを連載で皆さんにお知らせすることにします。
さて,その第一番目の話題は,胎盤に細い針をさして,その一部の組織をとってきて,いろいろな診断をするという,少し以前なら腰をぬかしそうな胎盤の生検(バイオプシー)についてです。ウルグァイのモンテヴィデオ市のH. Alvarez博士はこの問題と取り組み,私たちもびっくりしたほどの成績をあげておられました。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.