看護ミニ事典
生検(biopsy)/細胞診(cytology)
金子 仁
1
1日本医科大学
pp.621-622
発行日 1981年6月1日
Published Date 1981/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919256
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生検はバイオプシー(biopsy),あるいはプローベステユック(Probestück)と呼ばれ.通常プローベと言われる検査法である.病理学的検査の1つで,生きている患者の病的部分を外科的に摘出し,顕微鏡で組織学的に診断することである.
病理学的検査の成績は,決して単なるデータではなく診断そのものである.殊に生検は,細胞診に対して組織学的検査とも呼ばれるが,癌とか結核とか肺炎等の診断名が成績になる.生化学検査や血液検査等のようにコレステロール220mg/dlとか,赤血球数500万などと成績がデータとして提示される検査とは全く異なるのである.大抵の検査は臨床験査技師がその成績を出すが,病理検査だけは医師,しかも単なる医師ではなく病理医が成績を出すのである.
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