特別記事
会陰切開をしない出産のために—会陰切開と自然裂傷の比較
山﨑 いつ子
1
,
渡辺 槇子
1
,
谷古宇 弘恵
1
1草加市立病院産科
pp.141-146
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900965
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はじめに
当草加市立病院産科スタッフは,1988(昭和63)年2月より,WHOの「出産に関する技術会議の報告」(1985年6月)をもとに,自然分娩について学習を重ね分娩介助を行なってきた。その結果,排臨,発露をできるだけゆっくりと自然に通過させることにより,会陰は十分に伸展するので,会陰切開をする必要はなく,児も良好な状態で生まれてくることを確信できた。
会陰切開を奨励する医師は,理由として以下のようなことをあげている。
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