米英の助産婦教育と活動
アメリカの助産婦教育(1)
新道 幸恵
1
1弘前大学医療技術短期大学部専攻科(助産学特別専攻)
pp.54-59
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205492
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はじめに
わが国の助産婦の歴史は古い。そして,過去において,助産を中心とした活動をしながらも,家族中心的な働きかけをして,地域住民の良き健康管理者,良き健康相談の専門家の一員としての役割を果たしていた。つまり,独自的,専門的な活動をしていたという歴史を持っている。しかし,医療の近代化,施設内分娩の推進という社会的変遷の中で,いつの間にか,過去に示してきた,独自的でかつ専門的な良き活動が置きざりにされてしまい,現代に伝承されていないきらいがある。
最近助産婦の教育制度のほうは,各種学校が専修学校となり,また,短大や大学がわずかながら年々増加し,遅々とはしているが,時代のすう勢に乗じた発展をしている。しかし,活動のほうは,他の医療関係職に比して,今一つ伸び悩みの傾向があるのではないのだろうか。
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