私と読書
一度通ってみたい哲学の林—「医療・医学序説」を読んで
南野 知恵子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.686-687
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205455
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ページを重ねるにしたがって,種々な想いで,頭がいっぱいになり,読み終わったあと,しばらく本の表紙を見つめていました。この本は,医療にかかわるもののみが,読者の対象ではなく,一般の人々にも広く読んで戴きたい本であります。
人間,お互の愛が医療を良いものにし,それを通して,疾病をも治癒させ,もし再度医療が必要となった場合でも,そこには人間対人間としての対応がなくてはならないことなどが示されており全ての人々に通じる,人の道が,著者の人生哲学が,われわれにも理解しやすく説かれている本で,その文章には,先生のお人柄がにじみ出ています。
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