特集 急増する里帰り分娩
青森県および秋田県鷹巣地方における里帰り分娩の現状と問題点
野村 雪光
1
,
片桐 清一
1
,
品川 信良
1
,
鈴木 由紀子
2
1弘前大学医学部産科婦人科学教室
2公立米内沢病院産婦人科
pp.418-423
発行日 1978年7月25日
Published Date 1978/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205403
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1.はじめに
ここ数年来,里帰り分娩は増加の傾向にあり,それに伴い,臨床上,看護上,保健指導上,いろいろの問題が提起されている1),2)。
母子保健関係者,特に地方医療関係者の間では,この里帰り分娩に対する関心が高く,昨年の第18回日本母性衛生学会では,「里帰り分娩」というセクションが設けられるまでになった3)〜7)。従来は,里帰り分娩を「受け入れる側」からの報告が大部分を占めていたが,最近になって大都市,すなわち里帰り分娩を「送り出す」側からの報告も見られつつある。
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