助産婦の仲間を訪ねて・25
—大阪助産婦会の歴史そのものを歩んできた岡本マスエさんの場合—出産に人間的な心のつながりを戻したい
中井 一夫
1
1助産婦ニュース社
pp.778-781
発行日 1977年12月25日
Published Date 1977/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205310
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大阪市の南,名刹四天王寺から程近い市街地の一角に岡本助産院がある。病院産の増加,後継者の不足等の諸条件が重なって,斜陽化をたどる助産院経営の中にあって,今も毎月30人平均の出産を受け持ち,その健全経営を誇る助産院である。
院長岡本マスエさんは明治30年生まれ,来年で80歳になる。大正8年助産婦を開業してからこの道60年,昭和19年助産院経営を始めてからでも30余年になる。この間取り扱った新生児は20,000人,まさに"この道一筋"の人である。しかもその間に大阪府助産院会会長,大阪府助産婦会副会長等の要職を経験している。
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.