母子衛生統計
死産(3)
中原 俊隆
1
1厚生省児童家庭局母子衛生課
pp.632
発行日 1976年10月25日
Published Date 1976/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205119
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死産の原因
死産原因の分類には,昭和43年から採用された「疾病,傷害および死因の統計分類基本分類表」の「ⅩⅣ先天異常」「ⅩⅤ周産期疾病および死亡の主要原因」がおもに使用されるが,そのほか「100項目周産期疾病および死因分類表(P表)」が使われる。このP表は,基本分類表の「ⅩⅤ周産期疾病および死亡の主要原因」を主体に,「ⅩⅣ先天異常」「Ⅰ感染性疾患」,その他の疾患および外因の群を追加して作成されたものである。
表1に,医師立会のもののみについて,自然—人工別に原因別死産数および死産割合を示す。
自然死産全体についてみると,原因不明(773.d+P67,68)が全体の45.1%を占めており自然死産の原因の把握の困難な状況がうかがわれる。原因のわかったものでは,母体側の原因(P1-41)が35.7%,胎児側の原因(P50-94,ただし773.d,P67,68を除く)が7.5%,胎盤および謄帯の異常(P42-49)が11.7%となっている。
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