助産婦の仲間を訪ねて・13
—東京都・中野乳児保育室の牛山雅恵さんの場合—助産業務の転換期を先取りした0歳保育のパイオニア
藤原 美幸
1
1帝京大学病院
pp.434-437
発行日 1976年7月25日
Published Date 1976/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205077
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■働く母親たちの光明となった保育所開設
「5年前でしたね"暮しの手帖"に私どもの〈乳児保育室〉が紹介されたことがありましたのは。あの当時はとってもたいへんでしたよ。どんな手続をすれば子供を預かってもらえるのか,いつ申し込めばいいのか,どこに住んでいる人たちが対象になるのかとか,とにかくいろいろな問い合せが多くてね。私なんぞまるで電話の応対のためにここに来てたみたいなものでしたよ」と施設の責任者である牛山さんは当時の状況を懐かしそうに,それでいてまるで昨日のできごとのように,ひとりひとりが発した質問内容まで詳しく想い出して語ってくださいました。
新宿から中央線で5,6分,中野駅の近くに,助産婦たちとしては,最初に認可されたゼロ歳児保育所として,ご存じのかたも多い〈中野乳児保育室〉があります。
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