研究・調査・報告
胎児の予後予測の1つの試み—Aubry法によるhigh risk pregnancy評価法の追試成績
大坂 京子
1
,
櫛引 智子
1
,
慶長 和子
1
,
築館 秀子
1
,
野沢 三枝子
1
,
堀内 悦子
1
,
西野 加代子
1
,
新道 幸恵
1
,
島田 ツル
1
1弘前大学医療技術短期大学部助産学特別専攻科
pp.231-235
発行日 1976年4月25日
Published Date 1976/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205022
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1.はじめに
分娩の難易(度)や胎児・新生児の予後(ないしは安全度または逆に危険度)をあらかじめ知りたい,またできることなら,それらを数値(または指数)として表現したい,という希望は,産科関係の医療従事者には,昔からかなり広くもたれていた。殊に近年,異常妊娠という考え方からhigh risk Pregnancy(以下HRPと略す)という考え方に移行するにつれて,"妊娠の安全度または危険度"を数値(または指数)として表示しようとする試みはあちこちで行なわれている。
"妊娠の安全度または危険度"の表示法ないしはHRPの評価法には,(1)いくつかの因子を設けて,その中に該当するものがあったときには減点してゆく減点法と,(2)逆に該当するものがあったら加点してゆく加点法とがある。しかし両者の間には,本質的な違いはない。要は,どういう因子をどれだけ重視して,どれだけの評点を与えるかというだけのことである。
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