連載講座 胎盤から学ぶ・4
卵膜の異常
相馬 広明
1
1東京医科大学
pp.963-965
発行日 1963年12月10日
Published Date 1963/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202942
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成熟胎盤の胎児面の羊膜は,絨毛膜から容易に剥がしうるということは既述したが,このように卵膜を構成するのは非常に薄い羊膜と絨毛膜の二層であるが,お互いはlooseな連結状態にある。これを組織学的に見ると,このlooseな両膜間に幾重にも層が形成されているのに驚く。すなわちBourne(1960)が発表したのによると,第1図のごとくなる。
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